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自然エネルギー用語辞典
Q.波力発電 |
波力発電とは、波の力を利用して電気をつくる方法である。日本は周囲が海であるため、導入しやすく環境に優しい自然エネルギー源として注目されている。
発電方法は、海から打ち寄せる波の上下動で発生する空気の流れを利用する。波が引いた時に、空気室を組み込んだ防波堤内へ空気を取り入れ、波が寄せた時の力で空気を圧縮し、その力で空気タービンを回して発電する。
長所として、自然のエネルギーを利用するために無くなる心配がない点、発電時に二酸化炭素などを出さないため、環境に優しい点、時間帯に関係なく24時間利用できる点、発電装置が防波堤の役目を果たして波を静める効果があり、養殖事業やマリンレジャーに適した海域が生まれるという点があげられる。
短所としては、自然条件の影響を受けるため発電が不安定になる点、海洋生物への影響が考えられる。また、設置費用、変電所まで発電した電気を送るための費用が高いこと等が挙げられる。
波力発電の実用化に関しては欧州が一歩抜きんでており、英国やフランス、ノルウェー等で研究、実験が進められている。一方、日本では山形県酒田港沖や三重県南勢町の五ケ所湾などで実証実験が行なわれ、様々な気象条件下でのデータ収集が行われている。2009年には東京都や三井造船、出光興産、日本風力開発等が共同開発による太平洋沿岸に国内初の波力発電所を建設、2012年を目途に稼働させる計画を発表した。
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