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脱炭素社会とは、大気中に炭素(CO2)を放出する化石燃料以外のエネルギーを選択、使用したり、エネルギーに含まれる炭素を除去したりすることによって実現される持続可能な社会のことを指す。地球温暖化の進行に歯止めをかけるためには、その原因となる二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出を防止する必要がある。CO2を減らすには、発生源である石油や石炭などの化石燃料をできるだけ使わないこと、脱却することが求められる。 脱炭素と似た言葉に低炭素社会がある。こちらは、CO2の排出を自然が吸収できる量以内に最小化する「カーボン・ニュートラル」の状態を目指すもの。一言で言えば、化石燃料に依存している文明のあり方を見直し、低炭素化の努力を続けていった究極の姿が脱炭素社会だ。「2050 日本低炭素社会」プロジェクトチームは2007年にまとめた報告書の中で、低炭素社会の実現可能性に関連して、エネルギーを合理的に利用すればCO2排出量を7割減らすことができるとしつつ、その前提としてエネルギー供給の脱炭素化が欠かせないと指摘している。 脱炭素社会の実現には、化石燃料ではなく、水力、太陽光、太陽熱、風力、地熱、バイオマス、波力などの自然エネルギー・再生可能エネルギーを利用することが必要不可欠だ。