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一次エネルギーとは、自然界にあるままの形状で得られるエネルギーのことである。一次エネルギーには、石炭、石油、天然ガス、水力・地熱等がある。一方、ガソリンや電気、都市ガスなど、一次エネルギーを加工・転換して得られた使いやすいエネルギーを二次エネルギーと呼ぶ。国内で使われるエネルギーは一次エネルギーの形で供給され、これを一次エネルギー総供給という。わが国の一次エネルギー総供給で最も多くの割合を占めているのが石油で、2006年度には47%を超えた。その99.6%を中東など海外からの輸入に頼っており、輸入された原油は石油製品などに加工されたり発電に用いられたりする。石油や関連製品は私たちの暮らしや事業に欠かせないものだけに、原油価格の高騰が日本経済を左右する事態を招くこともあり、エネルギー安全保障の観点から課題が多い。一方、エネルギー源の多様化が求められるなか、新たな一次エネルギーとして期待されているのが太陽光や太陽熱、風力、バイオマスなどの新エネルギー(自然エネルギー)だ。新エネルギーが一次エネルギー供給に占める割合は少しずつ増加しているが、2005年度で約2%にとどまっている。